KAWASAKI 1400GTR 2008 | |||||||||||
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投入時のオドメーター | インジェクタークリーナー | 投入量 | |||||||||
実施日: 2021/12/05 2018年10月に購入したまま放置していたインジェクタークリーナーを使ってみることにした。筆者の1400GTRは納車から丸14年が経過したが、インジェクタークリーナーの使用は初めてである。このインジェクタークリーナーの説明には、燃料に混ぜるとインジェクションノズルやインテークバルブにこびりついた汚れを洗浄してエンジンパワーを回復させ排気ガスをクリーンにするとある。KURE工業のWebサイトには、このインジェクタークリーナーを二輪車には使用しないようにと記されているが、その理由が書かれていなかったので気にせず入れてみることにした。前回の車検時にマフラーをノーマルに戻してから排気ガスが臭いような気がするので、この700円程のインジェクタークリーナーがそれを解決してくれれば儲けものである。投入量は燃料50~70㍑につき一本(236ml)と書かれている。1400GTRの燃料タンク容量は22㍑なので満タン時に約100mlを入れてみた。投入後50km程走行してみたところ、排気ガスの臭いに特段の変化はないようだったが、アイドリング回転数がタコメータ針の幅(100rpm)程度上昇したような感じがした。 |
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オイル交換時のオドメーター | オイル交換消耗品一式 | 古いオイル排出中 | |||||||||
ノズル付き | HONDA ULTRA G2 | 交換後のオイルレベル | |||||||||
実施日: 2021/10/24 毎年この時期恒例のエンジオイル(以下オイル)交換を行った。交換インターバルは約12ヶ月/2,097kmである。新しいオイルはいつもの安価なエーゼット社製のベーシックオイル10W-50を入手した。エーゼット社の説明によると、このオイルは125cc以下の小型車用だそうだが、ここまで2年半ほど使ってきて特に問題はなかったので今回も使うことにした。1年で2,000kmそこそこしか走らない置物のようなバイクに高価なオイルはもったいない。今回入手したものは品番が以前のMEG-014からMEB-014に変わっていた。価格は以前とほぼ同じだったので品質的にも同じようなものだろう。エーゼット社のオイル(4㍑入り)にはノズルが付属しているので、オイル交換作業時にオイルジョッキを使わずに済むのは助かる。しかもオイルは樹脂容器に入っているので空き容器を燃えるゴミとして出せるのもよい。今回はマイクロセラを添加せず、代わりに150mlほど残っていたHONDA ULTRA G2を追加しておいた。 |
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シフトペダルとリンケージ | シフトペダルダンパー | シフトペダルダンパー取り外し | |||||||||
摩耗した先端側 | 摩耗していない反対側 | 逆向きに取り付け | |||||||||
リンケージ前側ピローボール | 分解清掃 | メンテナンス完了 | |||||||||
実施日: 2021/4/3 2011年4月にシフトペダルピボットをベアリング化してから、おそらく一度もメンテナンスしていなかったシフトペダルを分解清掃した。ここ何年かはシフトフィーリングがあまり良くない気はしていたものの結局10年も放置してしまっていた。目視でチェックするとシフトペダルダンパー(92161-1300, DAMPER, CHANGE PEDAL)先端側の摩耗がかなり進んでいることがわかったので、一旦シフトペダルから抜き逆向きに差し込んでおいた。シフトぺダルを取り外して前後ピローボールの動きを調べてみたところ、致命的な動きの渋さはなかったが、清掃して新しいシリコングリスを与えるとスムーズな動きに変わった。シフトペダルピボット内に仕込んであるベアリングの動きにも問題はなかったので、清掃してエンジンオイルを給脂し元どおりに組み付けておいた。 |
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スロットルプーリー | スロットルグリップ | 旧スロットルケーブル | |||||||||
旧スロットルケーブル | 新スロットルケーブル | 新スロットルケーブル給脂 | |||||||||
新スロットルケーブル | 新スロットルケーブル | スロットルグリップ清掃 | |||||||||
実施日: 2021/2/14
メンテナンスの一環としてスロットルケーブルを交換した。昨今はバイクの世界でも電気でスロットルを開閉するスロットル・バイ・ワイヤが台頭してきているが、1400GTRは昔ながらのスロットルケーブルで機械的にスロットル(プライマリーバタフライバルブ)を開閉するタイプである。このタイプはスロットルケーブルが経年劣化するとスロットル操作が重くなったり、インナーケーブルが切れてスロットル操作ができなくなることがある。つまりスロットルケーブルは消耗品と考えてもよい。筆者は納車後早い時期にインナーケーブルに給脂しておいたからか、現時点で特にスロットル操作に問題があるわけではないが、将来のトラブル予防のためスロットルケーブルを新しいものに交換しておくことにした。 スロットルケーブルは右ハンドルのスロットルグリップからステアリングヘッド下部、ラジエーター上部、エンジンヘッドカバー上部を通りスロットルプーリーのあるインジェクションボディ左側に至る。当初は車体左側のカウルとサブフレームを取り外せば交換作業は可能と考えていたものの、スロットルケーブルを取り外す際に右側のカウルも取り外す必要に迫られた。ヘッドライトの付いているアッパーカウルは取り外さずに作業したが、ラジエーター上部付近にあるスロットルケーブルを通すクランプ(CLAMP,HOSE,92037-1827)を取り外すのに苦労したので、取り外した方が作業は楽だったかもしれない。ツインスパーフレームバイクのようにガソリンタンクを取り外す必要はない。 新しいスロットルケーブルは開け側・閉じ側とも取り付け前にインナーケーブルにエンジンオイルを給脂しておいた。給脂後はケーブルの動きが少し重くなったが、インナーケーブルとアウターケーブルの擦れによる摩耗は抑えられるに違いない。新しいスロットルケーブル取り付け前にスロットルグリップを取り外してみたところ、ハンドルバーとの摺動面が真っ黒に汚れていた。汚れを拭き取りシリコングリスを給脂したところ動きがかなり滑らかになった。その後新しいスロットルケーブルを取り付けて、ケーブルの遊びを少々大きめに調整し、外したカウルを取り付けて作業を終えた。試運転に出かけたところ、スロットルグリップの動きがわずかに軽くなったような気がしたものの特に劇的なフィーリングの変化はなかった。予防的処置とはそういうものである。 |
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Merlin 2000 470T リモコン | Viper 471T リモコン | Viper 471T リモコン | |||||||||
Viper リモコン内部 | Viper リモコン基板・電池 | FOBキーとリモコン | |||||||||
実施日: 2021/1/24 取り付けから約10年使い続けているDEI Merlin 2000セキュリティーシステム(以下Merlin 2000)は、ここまで故障もなく運用してきた。ところがセキュリティーをON/OFFする470Tリモコンの押しボタン部分が劣化してしまい、亀裂が発生し一部は穴が開いてしまった。手持ちの470Tリモコン3個ともが同じような状態になったので、もはやこれは製品の欠陥とさえいえる。この470Tリモコンは防水を謳っていてケースは内部に水が浸入しないよう密閉されユーザーが分解できない。従って内部の電池を交換することもできない。マニュアルには電池が消耗し切った場合には新しい470Tリモコンを入手せよと記載されている。現時点ではこの470Tリモコンを使ってセキュリティーをON/OFFすることは可能だが、ボタンに穴が開いていてはみすぼらしいし防水機能も失われている。使ってきた時間を考えると電池も消耗しているはずなので、この際新しいリモコンを入手することにした。 Merlin 2000は既にディスコンになっていて、セキュリティー本体や470Tリモコンを入手できそうなサイトはインターネット上に発見できなかった。そこでMerlin 2000の470Tリモコンと互換性があるものの情報を調べたところ、Viper 471T/471Cリモコン(以下471Tリモコン)が該当することがわかった。それを販売しているサイトを探してみると、DEIやViperの刻印のない互換品かOEM品と思しきものが、米国アマゾンで2個$34.95(送料$7.44)で販売されているのを見つけたので発注してみた。代金は日本円で当時のレートで送料込み4,473円を支払った。eBayやWishで商品を買い中国から発送されると、品物の到着には少なくとも2週間程度はかかる(これでも以前より早くなった)が、今回米国Amazonに1/17に発注したものは、1/18に米国New Jerseyから発送されJFK国際空港を経由して1/22に成田国際空港に着き1/24に自宅に届いた。久々に米国Amazonからモノを買ったが、デリバリーの早さは以前のとおりだった。 471Tリモコンには防水機能がない代わりにユーザーがケースを開けて内部の電池を交換できる。届いた471Tリモコンを分解して内部を調べてみると、使われている電池はCR2032だった。面白いことに、471Tリモコンに入っていたCR2032電池には日本語で「リチウムバッテリー」と印刷されていた。471TリモコンをMerlin 2000で使うには、リモコンをセキュリティー本体に登録する必要がある。やり方としては、イグニッションスイッチをON-OFF-ON-OFF-ONするとサイレンが一度鳴ってセキュリティー本体がリモコン登録モードに入るので、新しいリモコンのボタンを一回押せば、そのリモコンが登録されてサイレンが一度鳴る。その状態で別のリモコンのボタンを一度押せば、そのリモコンも登録される。必要なすべてのリモコンを登録したらイグニッションスイッチをOFFにしてリモコン登録モードを抜ける。セキュリティー本体に登録した471Tリモコンの動作を確認し、キーホルダーに取り付けて作業を終えた。 <2024年6月24日追記> |
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HID 12V入力部パスコン | LEDランプ 12V入力部パスコン | LEDランプ フェライトコア | |||||||||
HIDバラスト ノイズシールド | HIDバーナーノイズシールド | ノイズシールド編組スリーブ | |||||||||
実施日: 2021/1/17 筆者の1400GTRはここ数年、走行中にフロントタイヤの空気圧が一時的に表示されなくなることが常態化していた(”--- KPA”となる)。これはフロントタイヤ空気圧センサーとECU間の微弱な電波を使った通信が他の電磁波の影響を受けて障害されていることが原因である。現状筆者の1400GTRでこの電波通信を障害していると考えられるものは、HIDヘッドライトとLEDドライビングランプであるといえる。なぜならそれらの作動をスイッチで止めればフロントタイヤの空気圧が正常に表示されるからである。つまりそれらのデバイスからは電磁波(以下ノイズ)が出ている。 HIDやLEDは初めからノイズ低減を考慮した設計を行わないと盛大にノイズを発生する可能性があるらしい。筆者がしばしば利用する安価な中華製品がそのようなカシコイ設計を行っていないことは想像に難くない。ノイズの世界は奥が深く、それを後付け的手法により対策することはなかなか難しいというのが通説らしい。しかしこのままでは空気圧センサーが付いていながらフロントタイヤの空気圧低下を見逃す可能性があるので、いくつかの方法でノイズの低減を試みることにした。 まずHIDヘッドライトとLEDドライビングランプの12V電源入力部分にバイパスコンデンサ(パスコン)を取り付けた。HIDヘッドライトにはリレーハーネスのHIDバラストとのコネクタ部分に、LEDドライビングランプにはハウジング内の基板に取り付けた。使用した4個の積層セラミックコンデンサは1000pFのものである。ついでにLEDドライビングランプの12V電源ケーブルにフェライトコアを取り付けておいた。フェライトコアは振動や経年劣化で固定ツメが外れてもケーブルから外れないように結束バンドを巻いておいた。 次にHIDヘッドライトの高圧ケーブルをケーブル被覆用ノイズシールド編組スリーブで覆うことにした。編組スリーブはHIDバラストから出ている高圧ケーブルからコネクタまでと、HIDバーナーからコネクタまでをあらかじめ別々に覆っておき、コネクタを接続した後その部分も別の編組スリーブで覆った。こうすれば高圧ケーブル全体が編組スリーブで覆われ、かつ3つの編組スリーブは導通する。編組スリーブはHIDバラストのケースと導通させた上でアースに落としておいた。使用した編組スリーブは最小内径が19mmのものである。 これらの対策を行った後に2時間ほど試乗に出かけてみたところ、その間ずっとフロントタイヤの空気圧が正しく表示されていた。これまでは少なくとも15分に1回程度はフロントタイヤの空気圧が表示されなくなる現象が発生していたので、明らかに状況が異なっている。つまり対策の効果があった可能性がある。2時間程度の試乗では問題が完全に解決されたかどうかはわからないが、当面この状態で様子をみることにした。 <2021年2月1日追記> |
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